History
沿革
Period.01
第1期(設立~1960年代)
はたらく人のための病院として立ち上がり
地震・戦争・台風と幾多の苦難を乗り越える
戦前、軍需産業が活況を呈したことを背景に、この地にあった大同製鋼(現在の大同特殊鋼)には多くの工場労働者が集まり、衛生状態の維持や疾病予防、救護への対応が求められていました。それらのニーズに応えるかたちで、従業員の作業環境と生活全般を視野に入れ、健康管理・予防医学・職業病対策のための病院がつくられました。発足時「診療部」と「衛生部」の二つがあったことが大きな特色です。その後、東南海地震、太平洋戦争における空襲、伊勢湾台風などで甚大な被害を受けながらも再起し、戦後日本の復興に欠かせなかった製鋼業の労働安全衛生と、地域の人々の健康増進に貢献してきました。
伊勢湾台風の際に流木で埋まった病院前
- 1938(S13)年
- 9月
- 病院設立準備開始
- 1939(S14)年
- 9月
- 名古屋市南区道徳新町5丁目2番地に「大同製鋼病院」として開設。
皿井進が病院長に就任。診療科目:内科・外科
- 1941(S16)年
- 5月
- A病棟完成
- 1945(S20)年
- 4月
- 分院を知多郡横須賀町高横須賀(現東海市)に開設
- 4月
- 附属看護婦養成所を開設
- 5月
- 空襲により本院を焼失
- 1946(S21)年
- 4月
- 本院を名古屋市熱田区六野町1番地に開設
- 1948(S23)年
- 3月
- 附属看護婦養成所を閉鎖
- 7月
- 名古屋市南区白水町9番地にて大同製鋼従業員寮を改築し、大同製鋼病院として復活(病床数52床)、診療科目:内科・外科・物理療法科
- 8月
- 大同病院に名称変更
- 1949(S24)年
- 5月
- 改築により病床数20床増床(72床)
- 11月
- 物理療法科を廃止
- 1950(S25)年
- 10月
- 病床数24床増床(96床)
- 11月
- 小児科を新設
- 1951(S26)年
- 5月
- 産婦人科を新設
- 1953(S28)年
- 2月
- 結核病棟増設により病床数76床増床(172床)
- 1955(S30)年
- 10月
- 病棟増設により病床数43床増床(215床)
- 1956(S31)年
- 2月
- 耳鼻咽喉科を新設
- 1959(S34)年
- 9月
- 伊勢湾台風により甚大なる被害を受ける
- 1960(S35)年
- 6月
- 伊勢湾台風で被害を受けた結核病棟の一部を廃止、病床数138床となる
Period.02
第2期(1961~2001)
企業の病院から地域の病院へ
地域包括ケアと高齢者医療の原型がつくられる
大同病院は再起不能とささやかれた台風被災後、病棟の新築等で増床、診療科も増え、「総合病院」として成長。そのなかで大切にされていたのは、病気の治療をするだけでなく、工場そして広く地域を対象とし、予防も含めた包括医療を提供する、という大同病院の設立趣旨に沿った考え方でした。それを体現したのが1977年に完成した「保健センター」で、その中に設置された「大同老人センター」は、“老化させない老人センター”をモットーに高齢者の健康保持のためのさまざまな活動が取り入れられ、老人ボランティアの活用など、まさに現代の地域包括ケアの原型ともいえるモデルが存在していました。
地域包括ケアの原型「保健センター」
- 1961(S36)年
- 5月
- A病棟および中央診療棟(鉄筋コンクリート造)を新築、病床数96床増床(234床)
- 10月
- 横須賀大同病院分院を東海産業医療団に譲渡
- 1963(S38)年
- 4月
- 病床数22床増床(256床)
- 4月
- 看護学校開設
- 1965(S40)年
- 9月
- 整形外科・眼科・歯科を新設
- 1967(S42)年
- 6月
- 病床数24床増床(280床)
- 1971(S46)年
- 4月
- B病棟を新築、病床数120床増床(400床)
- 1975(S50)年
- 4月
- RI核医学診断装置を導入
- 1977(S52)年
- 4月
- 皿井進が名誉院長に、丹野俊男が院長に就任
- 11月
- 保健センターを新築。
衛生部、消化器病センター、リハビリテーションセンター、老人センターを新設
- 1979(S54)年
- 7月
- 野村靖郎、院長に就任
- 1981(S56)年
- 4月
- 皮膚科を新設
- 8月
- 全身用CT装置設置を導入
- 1982(S57)年
- 2月
- 病床数18床増床(418床)
- 12月
- 「総合病院」名称使用の承認を受ける
- 1985(S60)年
- 4月
- 医療法人宏潤会 大同病院として開設。皿井進が理事長に就任
- 12月
- 神経内科、呼吸器科、消化器科、循環器科、理学療法科、放射線科を新設、14科となる
- 1987(S62)年
- 6月
- 石原晃、院長に就任
- 1989(H1)年
- 5月
- 老人保健施設(147床、デイケア3床)開設
- 1990(H2)年
- 4月
- 石原晃、理事長に就任(院長兼務)
- 1991(H3)年
- 4月
- 精神科新設
- 1992(H4)年
- 4月
- 山田一正、院長に就任
- 1993(H5)年
- 1月
- 泌尿器科新設
- 3月
- MRI棟完成
- 1995(H7)年
- 4月
- 西脇洋、院長に就任
- 1999(H11)年
- 4月
- 大同訪問看護ステーション開設
- 8月
- 大同居宅介護支援事業所開設
- 2000(H12)年
- 4月
- 特別養護老人ホーム「ゆうあいの里大同」の開設
- 11月
- マルチスライスCTの設置
Period.03
第3期(2002~)
救急・急性期医療への転換
地域No.1の救急・急性期病院をめざして
21世紀に入り、国は将来の医療保険制度を見据えて、医療機関の機能分化と地域医療連携の推進を打ち出しました。大同病院は、急性期医療に舵を切ります。医師の増加、ERやICUを含めた医療設備の増強、外来部門の分離、電子カルテなどITの活用、臨床研修の強化などを推進して高度急性期医療を追求する一方、法人としては在宅医療や介護分野にも注力し、さらに地域の医療機関・介護サービス提供者との連携を進めています。2011年には社会医療法人となり、より公益性の高い医療機関として、宏潤会は地域最高の包括ケアネットワークの確立をめざしています
昼夜を問わず街を守る、現在の大同病院
- 2003(H15)年
- 4月
- 西脇洋、理事長に就任(院長兼務)
- 4月
- オーダリングシステム稼働
- 4月
- 麻酔科、ペインクリニック新設
- 9月
- 新病棟完成(404床)
- 10月
- 臨床研修指定病院として承認
- 2004(H16)年
- 4月
- 吉川公章、院長に就任
- 6月
- 病院機能評価認定(Ver.4.0)
- 2005(H17)年
- 10月
- 急性期入院加算の取得
- 2006(H18)年
- 5月
- DPC対象病院の許可
- 5月
- 7対1入院基本料の取得
- 7月
- 電子カルテシステムの導入
- 11月
- だいどうクリニック開院
- 2007(H19)年
- 9月
- 腫瘍内科新設
- 11月
- 集中治療室(6床)開設
- 2008(H20)年
- 5月
- 救急センターリニューアルオープン
- 2009(H21)年
- 2月
- 患者図書室「いきいきの森」オープン
- 8月
- 病院機能評価認定(Ver.5.0)
- 3月
- 看護学校閉鎖
- 2010(H22)年
- 4月
- 吉川公章が理事長に、小谷勝祥が院長に就任
- 4月
- 中央クリニック開院(東海市東海町)
- 2011(H23)年
- 4月
- 社会医療法人へ移行
- 6月
- 内視鏡センターオープン
- 2015(H27)年
- 3月
- 病院機能評価認定(3rdG:Ver.1.0)
- 2017(H29)年
- 5月
- 大同みどりクリニック開院(名古屋市緑区鳴海町)
- 2018(H30)年
- 4月
- 宇野雄祐が理事長に就任、野々垣浩二が院長に就任
- 10月
- ドクターカー始動
- 2019(H31)年
- 2月
- 内田橋ファミリークリニック開院(名古屋市南区内田橋)
- 4月
- 地域周産期母子医療センターとして認定
- 9月
- 大同みどり訪問看護ステーション、大同みどり居宅介護支援事業所 開設
- 9月
- 病院機能評価認定更新(3rdG:Ver.2.0)
- 2020(R2)年
- 4月
- 愛知県がん診療拠点病院に指定
- 2021(R3)年
- 11月
- なわファミリークリニック 開設
- 2022(R4)年
- 10月
- 日長台ファミリークリニック 開設
- 2023(R5)年
- 5月
- なわ居宅介護支援事業所 開設